例
写真をクリックすると拡大 (横2560pxですが) 表示するので注意。
こっから

ここまで

上の写真は、最初と最後の2枚。カメラ内 JPEG そのまま。
XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro を使用した被写界深度の浅いマクロ撮影、手持ちで撮った (若干のずれがある) 5枚の写真を、RAW 現像した後、Photoshop で合成してみました。+レタッチして、こんな感じ:

撮影時の位置ずれ、被写体に動きがある場合、ボケが大きい場合などなど、うまく一体化しないことはあるものの、手持ち撮影のものでも意外と頑張ってくれます。
ステップ数やシフト量は多少慣れと工夫が必要かもしれません。沢山撮っておくという手もありますが、必要以上に枚数を増やすと管理が大変になったり、撮影時間が長くなったりしますし。
フジのカメラでの注意点としては、合成後の画像は Lightroom の持つフィルムシミュレーションなプロファイルの適用対象から外れることでしょうか。RAW 用に用意されていて、完全再現とはいかないまでも、悪くない再現度なので便利なのですが、残念ながら使えません。
Iridient X-Transformer を通した DNG ファイルまでなら適用できるんですがね。予め適用しておいてから合成してみてもだめでした。
Lightroom Classic に読み込み済みの写真から生成する方法
既に読み込み済みの画像から合成・保存までの、多分一番簡単な流れ。Classic じゃない方は使っていないので知りません。以下、Lr は Lightroom Classic、Ps は Photoshop CC のことです。
- (私の場合)Iridient X-Transformer で現像します。Lr にて、使用したい RAF ファイルを全て選択し、[ライブラリ] → [プラグインエクストラ] → [Process Selected RAF(s) to DNG]。順次 DNG になり、ライブラリに追加されます。
- Lightroom にて、合成したい写真を全て選択する。(私の場合は1で生成された DNG ファイル)
- 右クリック → [他のツールで編集] → [Photoshop でレイヤーとして開く]
- Ps が起動して取り込まれる。
- Ps のレイヤー欄に全て取り込まれた事を確認したら、全てのレイヤーを選択。
- [編集] → [レイヤーを自動整列]。「自動整列」で [OK]。位置や角度が調整される。
- 全てのレイヤーが選択されたまま、[編集] → [レイヤーを自動合成]。「画像をスタック」で [OK]。
「コンテンツに応じた塗りつぶしを〜」にチェックを入れておくと、整列の際にできた透明領域を適当に埋めてくれる。 - 結果を確認。
- 保存すると、Lr 側のライブラリに自動で取り込まれる。おしまい。
別名で保存したり、ファイル形式を変えても自動で取り込まれるのでご心配なく。
標準だと TIFF で保存されますが、PSD なんかでも OK です。
レイヤーも含めて保存するとバカでかいファイルになるので、ファイル形式や内容などは適当にやってください。